卑弥呼とは何者か?-2-
中間の8代分の天皇の事跡が全く無く、いきなり、神武天皇と崇神天皇の事跡が大きくなり、お互い「神」と言う名が付く。「神」と名が付く天皇は、他には応神天皇以外に無く、「神」と名が付く天皇は(当たり前だが)特別に意味があるからなのである。(応神天皇の特別性については、後日)つまり、一人二役だから、神なのである。
何故、同じ名の天皇が、2人いるのか?これも、簡単である。間に、数名を入れて日本建国を古く見せるためである。いわゆる欠史8代と言われる存在である。書かれている事跡は前半は神武天皇の物語、後半は崇神天皇の物語なのである。この二文字の天皇の名は6世紀に付けられたとされ、古事記編纂が8世紀初頭とされていることから、すでに古事記編纂より、1世紀以上前にはすでに、「神」と名の付く天皇が3名いたことになっている。
また、先の欠史8代とは、第2代綏靖天皇から第9代開化天皇までを指し、歴史学者からもその存在性を疑問視されている。曰く、あまりに事跡が少ないこと、あまりに長命な者ばかりであること、などである。その上本レポートの記述から、神武天皇と崇神天皇は同一人物と考えれば、その間に8人もの天皇がいるはずはなく、当然実在しないものと考えなければならない。これも、記紀が日本建国を古くさせるための工作である。
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